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1620年,102人の清教徒がメイフラワー号に乗ってアメリカ大陸に到着

1620年,102人の清教徒がメイフラワー号に乗ってアメリカ大陸に到着
アメリカという国について
書庫日記
カテゴリ北アメリカ
2019/2/10(日) 午後 7:27
アメリカという国について
知る人ぞ知る、アメリカという国について今回は、考えて見たいと思います。
アメリカという国は驚くことに、1776年7月4日に独立宣言の建国宣言以来たった240年ほどの短い期間で、歴史上どの国も成し遂げることのできなかった現在の繁栄を築きあげてきました。
この国の建国精神に遡って考えてみたいと思います。
1620年に信仰の自由を求めて102人の清教徒がメイフラワー号に乗ってアメリカ大陸にたどり着きました。
彼らの主に信仰の自由を求めた精神は、建国精神として現在でも非常に重要視されています。
ここで、そもそもの清教徒、とはどんな人々だったのでしょうか?
彼らは、元々はイギリスに住んでいた人々でイングランド国教会から弾圧されたキリスト教プロテスタントの一派と考えられています。
高潔な理想を持った彼らは、当時のイングランド国教会から故国を逃れ、新天地を求めて、アメリカでその理想を実現しようとしました。
Puritan =清潔・潔癖の如く、彼らは、自分達こそ神の選民と純粋に考えていました。しかしながら、当時のアメリカでの先住民であるインディアンを人間以下の者と考えていた節もあり、理不尽行為な逸話もいくつか残っています。
そのこと自体は、高度な宗教の純粋性、排他性、また、当時の時代背景の中、今となっては致し方のないものだと思います。
ただ、今のアメリカの保守層の中に根付いているキリスト教原理主義の原点は、ここにもあるのではないかと思います。
では、アメリカの真の強さの原動力とは一体なんなのでしょうか?
私が思うに、それは、アメリカの持つ多様性なのではないかと思います。
司馬遼太郎さんは、以下のように述べています。
「民族というものには大した優劣があるわけではない。偉大な文明というものは、多民族地帯に起こりやすい。また、もう一つ条件が備わっていなければならない。文明が興る大地が、それら多様な諸民族を収容して食わせるだけの農業的な豊かさをもっていなければならない。」
「その大地が食えるからこそ異文化の者たちがやってくるのである。その“るつぼ”の中で多様な文化群がすれあい、たがいに他の長所を取り入れ、たがいに特殊性というカドを摩滅させ、ついには、誰でも参加できるという普遍性(つまり文明)ができあがる。」
アメリカには環境的にもその条件が十二分にありました。また、キリスト教は、排他的な面のみではありません。本来のキリスト教の背景を持てば持つほど、本来の宗教のもつ寛容さも加わり、あらゆる人種、文化、宗教を持つ移民を受け入れ続けることができたのでしょう。この事実こそが、アメリカの持つ多様性とその結果としての強みの根本的な理由ではないかと思います。
アメリカ大陸は、非常に豊かです。歴史的にもそうですが、現在においても、食料自給率は、平成29年統計で、130%(日本は、38%)、エネルギー自給率は、26年度統計にて、92.2%(日本は、7.4%)もあります。
実際に、極端な話ですが、今でももしアメリカが、世界との交流を一切遮断し、閉じられたその世界で生き延びようとすれば、それはそれで決して不可能ではないかとも考えられます。
だからこそ、大勢の移民を受け入れつつもアメリカは、先住民掃討の時期と重なったとはいえ、世界との相互不干渉を提訴した、自国の内に閉じこもったあのモンロー主義を一定期間にとりつづける事ができたのでしょう。
今、アメリカは、ベトナム他、他国への過干渉への失敗にもコリゴリとし、世界の警察官の立場を自ら降りることを宣言しています。
また、共産主義の理念も衰退した今、自由・平等の理念の普及の必要性も以前ほどには感じなくなっており、再び、自らの殻に閉じこもろうとしています。
そこまでいかなくとも、少なくとも世界に対する関心・関わりを著しく低下させようとしています。
ただ、世界との繋がりは以前ほど無視もできず、中国との5G問題他、ロシアとの核戦略問題他もあり、おいそれとは手をひかしてももらえない面もあります。
それにしても、今後のアメリカからは目が離せません。
ただ、私は、アメリカという国の歴史にはとても関心・興味があります。なぜならば、アメリカという国は、高潔な建国精神を持ちつつも、多民族国家であるという面では、この地球上の世界の縮図そのものではないかと思うからです。
将来、ヨーロッパのEUのように、もし、世界が1つにまとまることに近づくことがあれば(私はそう願うもののひとりですが)、その時に起こりうるあらゆる問題を先取りしてその問題の提議、解決への道筋をしめしているのではないかと思うからです。
今のアメリカの持つ問題、行き詰まりの理由、解決への模索。。。
全てが今後の人類の貴重な前例、試行錯誤になるものではないか?と考えています。

Mokuryouのブログ
https://blogs.yahoo.co.jp/jgrtmkmh/35907128.html