William Engdahl: イラン-イラク-シリア・ガスパイプライン(2019)〜米軍中東撤退>>中露中東介入>>







William Engdahl: イラン-イラク-シリア・ガス・パイプライン
・・トランプは中東を中国とロシアにわたしたのだろうか F. William Engdahl
20/01/19 07:55
意図した結果だと思います
意図せざる結果:トランプは中東を中国とロシアにわたしたのだろうか
2020年1月14日 F. William Engdahl New Eastern Outlook 
マスコミに載らない海外記事 2020年1月18日 (土)
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-fe5427.html
イラク,そして中東じゅうでの,ここ数カ月の一連の行動により,ワシントンは,中国と,ある程度ロシアにも向かい,アメリカ合州国から離れる,戦略上の変更を強いた。もし出来事が現在の方向で続けば,それを阻止すべくワシントンがシリアでアサド不安定化を支持した主な原因である,計画されていたイラン-イラク-シリア・ガス・パイプラインが,ワシントンが完全な焦土作戦政治を始めないかぎり,今地域で実現する可能性がある。これは意図せざる結果とも呼べるものだ。
自然が真空をひどく嫌うとすれば,地政学もそうだ。数カ月前(2019年秋),トランプ大統領が,アメリカ部隊をシリアと中東から引き上げる計画を発表した時,ロシアと,特に中国は静かに地域の重要な国々との接触を強化し始めた。イラクの石油開発や他のインフラ計画への中国関与は大きいが,際立ってイラク領土の約3分の1をISISが占領したことで大幅に混乱させられた。2019年9月,アンカラや,イスラエルや,サウジアラビアと共にワシントンが重要な隠れた役割を演じていた戦争,ISIS戦争よって破壊された主要インフラ・プロジェクト完成の代償をイラクが支払い,イラク石油収入の50%をアメリカ政府に与えるよう要求したが,丁寧な言い方をすれば法外な要求だ。
■イラクの中国への方向転換
イラクは拒否し。その代わりにイラクのアデル・アブドゥルマフディー首相は,イラク再建における中国の関与を議論するため,55人の代表団の長として北京を訪問した。この訪問はワシントンに気付かれずには済まなかった。その前にさえ,イラクと中国の絆は重要だった。中国はイラク第一の貿易相手国で,イラクはサウジアラビアとロシアについで,中国石油の三番目の供給源だった。2019年4月,バグダッドで,中国外交部羅照輝副部長が,中国は,イラク再建に貢献する用意ができていると述べた。
アブドゥルマフディーにとって,北京訪問は大成功だった。彼はそれを両国関係の「飛躍的進歩」と呼んだ。訪問中に,8つの広範囲の覚書(MoU)と,与信契約の枠組みが署名され,中国の一帯一路構想(BRI)にイラクが加入する計画が発表された。イラク油田開発に加え,イラクのインフラ再建における中国の参加が含まれている。両国にとって,明らかに,中国が好んで言う「お互いに満足のいくもの」だ。
アブドゥルマフディー首相の北京訪問のわずか数日後,野党勢力がアブドゥルマフディー辞任を要求するイラク政府の汚職と経済政策に対する全国的抗議行動が起きた。慎重に暴力的な反発を煽る狙撃兵が,CIAが2014年2月のキエフのマイダンで,あるいは2011年にカイロでしたのと同じように,政府制圧の印象を与えるよう,抗議行動参加者に発砲するのをロイターは目撃している。
中国との交渉と,2019年10月のアブドゥルマフディー政府に対する自然発生的な抗議の時期がつながっているという有力な証拠がある。トランプ政権が,つながりだ。フェデリコ・ピエラッチーニの報告によれば「アブドゥルマフディーが議会で,アメリカがどのようにイラクを破壊し,今,石油収入の50%を約束しない限り,インフラと配電網プロジェクトの完成を拒否し,アブドゥルマフディーがそれを拒絶したという演説をした」。彼はアラビア語から翻訳されたアブドゥルマフディー演説の一部を引用している。「これが私が中国を訪問し,代わりに建設を行うよう,彼らと重要な協議に署名した理由だ。私の帰国後,トランプは私にこの協議を拒否するよう要求する電話してきた。私が拒否すると,彼は私の首相職を終わらせる巨大デモを解き放つと脅した。私に反対する巨大デモがその通り実現してから,再びトランプは電話してきて,もし私が要求に従わなければ,私に圧力をかけて従わせるため,高層ビル上の海兵隊狙撃兵が抗議行動参加者も警備員も標的に定めると脅した。私は再び拒否し,辞表を提出した。今日に至るまで,アメリカは我々が中国との取り引きを無効にすべきだと主張している。」
今,伝えられるところによれば,彼がアブドゥルマフディー経由で,サウジアラビアとの調停活動で,バグダッドに着陸直後,イランのガーセム・ソレイマーニー少将のアメリカによる暗殺は,あり得る第三次世界大戦の話のさなか,地域全体を政治的混乱に陥らせた。イラク内の米軍基地に対する,イランのソフトな「報復」ミサイル攻撃と,テヘランを離陸したウクライナ民間定期便を誤って撃墜したというテヘランによる驚くべき自認は,トランプとロウハニがことを落ち着かせるため裏ルートの秘密会談をしていたという報告の中,何が本当に起きているかについて多くの人々を困惑させている。
■静かな「絹の」参入
一つ明確なことがある。北京は,2003年の占領戦争以来ワシントンが保持していたイラク政治の支配に,ロシアとともに取って代わる可能性を見ている。OilPrice.comは,アブドゥルマフディーの成功した北京訪問直後の,10月始めに,二国間で合意した20年の「インフラのための石油」合意の一部として,イラクが中国に100,000バレル/日(BPD)の原油を輸出し始めたと報じている。イラク石油省の情報源によれば,中国は石油とガス投資から始めて,中国企業と人員と,イラク労働者を使って,工場や鉄道を含むインフラを作って,イラクで影響力を構築するだろう。中国が建設する工場は,中国の同様な工場と統合するために,同じ組み立てラインや構造を使うだろう。
イランのエスハク・ジャハンギリ副大統領は,テヘランをトルクメニスタン,アフガニスタン国境近くの北東マシュハド市と結ぶ900キロの幹線鉄道を電化させるプロジェクトを実行するためイランは,中国との契約に署名したと発表した。ジャハンギリ副大統領は,テヘラン-コム-イスファハン高速列車路線を確立し,タブリーズを通って北西まで,これを拡張する計画があると付け加えた。OilPriceがこう指摘している。「石油やガスや石油化学製品に関係する主要地点の原点で,タブリーズ-アンカラ・ガス・パイプラインの起点であるタブリーズは(中国西部,新彊州の首都)烏魯木斉を,テヘランと,そして途上で,カザフスタン,キルギスタン,ウズベキスタンとトルクメニスタンを結び,更にトルコ経由で,ヨーロッパへ向かう2,300キロの新シルクロードの要所となるだろう。この計画が大きく進展を遂げ次第,中国は輸送リンクを,西のイラクへと拡張するだろう。」
さらに,イラク電力大臣ルアイ・アルハティーブによれば「長期的には,中国は戦略的パートナーとして我々の主要選択肢で,いくつかのインフラ計画資金供給のために,限定された量の石油に対する100億ドルの金融枠組みで始めたが,イラク石油生産の増大とともに中国の資金提供は増大する傾向がある」。つまり,中国が,より多くのイラク石油を採掘すればするほど,より多くのイラク・プロジェクトに資金供給が可能になるのだ。現在,イラクはガス・インフラが欠如しているため,発電用ガスをイランに依存している。中国はそれを変えると言っている。
さらに石油産業関係筋は,ロシアと中国が,イランがカタールと共有している巨大なペルシャ湾の南パース・ガス田から,イラン-イラク-シリア・ガス・パイプラインを再開する準備をしていると述べている。それ以前のカタールの代替ルート提案を拒絶して,イランとイラクとのパイプライン建設協定に署名した直後の2011年,シリアのバッシャール・アル・アサドに対し,アメリカが支援する代理戦争が始まった。トルコとサウジアラビアとカタールはアサドを倒す虚しい取り組みで,アルカイダのようなテロ集団や,後のISISに資金供給するため何十億もの秘密資金を注ぎこんだ。
一貫性がなく,予想不可能なアメリカ外交政策が,これまでのアメリカ同盟者を遠ざけるにつれ,イラクでの,中東全体での取り組みにおいて,中国は唯一の国ではない。トルコのエルドアンとともにリビアで停戦を仲介したロシアは,イラクに先進的なS-400トリウンフ防空システムを売ろうと申し出たが,数週間前には到底考えられなかったことだ。バグダッドでのソレイマーニーのアメリカによる恥知らずな暗殺後,イラク国会議員は,アメリカとイランを含め,全ての外国部隊の撤退を要求する決議をしており,ワシントンからの反発にもかかわらず,この時点で,バグダッドが申し出を受け入れることは想像可能だ。ここ数カ月,サウジアラビア,カタール,アルジェリア,モロッコとエジプト全てが,世界で最も効果的なものだと言われているロシアの防空システムを買うため,ロシアと話し合っている。トルコは既にそれを購入した。アメリカによるソレイマーニー暗殺前には,サウジアラビアや,UAEやイランやイラクで,アメリカが扇動したアラブの春以来,地域中で紛糾した高価な戦争の緊張を緩和するため,多数の裏ルートでの取り組みがあった。ロシアと中国は共に異なる方法で,地政学の緊張を変える上で重要な役割を演じている。現時点で,正直なパートナーとしてのワシントンに対する信頼性は,マイナスではないにせよ,事実上ゼロだ。ウクライナ定期航空便撃墜をイランが認めた後の一時的な静けさは,ワシントンが静かにすることを決して意味しない。トランプとエスパー国防長官はイラクのアメリカ軍撤退要求を反抗的に挑戦的に拒絶した。アメリカ大統領は,新たに起きたイランの反政府抗議行動に対する支持をTwitterにペルシャ語で投稿した。ワシントンが最近の中東における行動の意図しない結果に対処しようとする中,明らかに中東は実に酷い厄介な状況にある。
F. William Engdahlは戦略リスク・コンサルタント,講師。プリンストン大学の政治学位を持つ石油と地政学のベストセラー作家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。
記事原文
Unintended Consequences: Did Trump Just Give the Middle East to China and Russia? 14.01.2020 Author: F. William Engdahl
https://journal-neo.org/2020/01/14/unintended-consequences-did-trump-just-give-the-middle-east-to-china-and-russia/
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さてはてメモ帳 Imagine & Think! 
https://blog.goo.ne.jp/beingtt/e/075ebbf6dbf2b3e0962bc07cb9288a2c










イラン「アメリカに死を」から「独裁者に死を」へ!
イラン、「 アメリカに死を 」から「 独裁者に死を 」へ <newsNueq-2455>より転載します。
貼り付け開始
 宮崎正弘の国際情勢解題
 2020年1月14日  通巻6338号   
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 テヘラン異変。ソレイマニ司令官の追悼ポスターを剥がす抗議デモ
 宗教政権,インフレ対策に無能を露呈,「対米戦争」どころじゃないって
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過日のイランに於ける抗議デモ,つまり狂信的宗教政権と,それを暴力で守る革命防衛隊の「政府」を,イランの民衆がいかに思っているかを象徴した。軍が抗議デモに発砲し,1500名が死んだと報じられた。死者1500名? 天安門事件ではないか。
イランのインフレ,じつはもの凄いことになっている。賃金は上がらず,若者に職はなく,物価だけが暴騰をつづけ,ついに民衆はテヘラン政権の無能に怒りを爆発させた。対米戦争? ソレイマニ司令官が殺害された報復。そういう繰り言を言う前に,われわれの生活をナントカしろ,というわけだ。これまで問題視されたことがないが,イランの人口動態の激変ぶりが露骨だ。少子化が急速に進んで僅か三年前の四分の一,五年前の五分の一,つまりイラン人が子供を産まなくなったのではなく,生活苦で子供を作れなくなったと見るべきなのだ。庶民の台所を直撃した猛烈インフレは,つぎにベネズエラ型に移行する可能性がある。
ベネズエラは,生活困窮,無政府状態。450万人の国民がブラジル,コロンビアなどへ逃げた。米国の制裁で命綱の原油輸出が出来ず,経済回復は到底望めない状況である。
イランから経済難民として外国へ逃げるといっても,西隣のイラクは治安が悪い( 悪化させたのはイランだが ),東隣のアフガニスタンもパキスタンも難民を受け入れる素地はない。両国はイランより遙か以前に経済が破綻している。
結局,ホルムズ海峡を越えて対岸のオマーン,カタールへ?
過剰防衛の誤断でウクライナの旅客機を撃墜したことをイランは認めた。国民はデモを連日組織し,ついにはスレイマニ司令官の追悼ポスターをはがし始めた。次に起きることは何か?
 Newsweek
 イラン,「 アメリカに死を 」が「 独裁者に死を 」へ 旅客機撃墜に憤る国民
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 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/01/post-92124.php
 2020年1月13日(月)11時35分
 < 抜粋 >
ウクライナ旅客機が墜落したことへの対応に国内で怒りが広がり,イランのイスラム政権が正統性の危機に直面している。墜落はイランがミサイルを誤射したことが原因だったが,軍が撃墜を認めるまでに3日間を要した。
最も影響力のあったイラン革命防衛隊の司令官が米軍に殺害されて以降,イランでは国内に一体感が広がっていたものの,撃墜を巡って国内外で批判が強まる中,そうした機運は失われつつある。
今の情勢は,2月に控えるイランの国会議員選挙に暗い影を落とす。昨年11月の反政府デモで数百人が死亡してから,指導部は人々の不満の声を耳にしている。
イラン最高指導者ハメネイ師。テヘランで8日撮影。( ロイター )
 「 指導部にとってとても敏感な時期だ。深刻な信用問題に直面している 」
と,イラン政府の元高官は匿名でロイターに語った。
 「 真実を隠しただけでなく,事態への対応を誤った 」
■「 独裁者に死を 」
ツイッターに投稿された動画は,抗議参加者がテヘランで11日,「 独裁者に死を 」と叫ぶ様子を映している。最高指導者ハメネイ師を指したものだ。ロイターは動画が伝える抗議の内容を確認できていない。
※ これは軍産金融複合体系FakeNewsがよくやる手口で,実際には,何年も前の別の国での写真だったりする。
 「 なぜ今の政権に投票しなくてはならないのか。彼らをまったく信用していない。飛行機墜落で嘘をついた 」と,テヘランの大学生Hesham Ghanbariさん(27)は言う。
 「 向こうが国民を信用せずに真実を言わないのに,こちらが彼らを信用するわけがない 」
2018年に米国が核合意から抜けて以降,厳しさを増す制裁の下,重要な収入源である石油輸出も減っている。
■ 支持層が抗議活動に
8年間にわたったイラクとの戦争など,イランのイスラム政権は過去にもっと深刻な状況を乗り越えてきた。しかし,ガソリンの値上げを機に発生した11月のデモで真っ先に通りに出てきたのは,これまで政府の気前良い援助を享受してきた貧困層,下流層という,盤石な政権支持者たちだった。抗議の声はすぐに政治的なものに変わり,彼らは指導部の退陣を要求。当局が厳しく取り締まった。
■「 再び国民を殺した 」
ソーシャルメディアはイランの人びとからの怒りの声であふれた。イラン政府が遺族をいたわるよりも,墜落の責任を否定することに時間を割いていたという内容のコメントが多くみられた。
2月21日は,議会選挙と並行して専門家会議のメンバーも選ぶ。イスラム法学者で構成されるこの機関は,80歳になるハメイニ師の後継者をいずれ選出する任を負う。ハメネイ師に任期はなく,イラン・イスラム共和国を樹立したホメイニ師が1989年に死去して以降,最高指導者の地位にいる。
   
タマちゃんの暇つぶし
https://1tamachan.blog.fc2.com/blog-entry-19622.html



 





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