マヤ暦2012年12月21日の意味するもの
マヤ暦と云うと、ホセ&ロイディーン・アグエイアス夫妻の
「 マヤンカレンダー(13の月:コズミックカレンダー)」
で、7月25日を「 時間のない日 」とし、2012年12月21日でカレンダーは終わり、
地球最後の日と喧伝されてきました。
しかしこのアグエイアス夫妻のカレンダーには他ならぬマヤ族末裔の長老たちから異論が発せられています。
2008年2月18日、
マヤ最高神官の長老:ドン・アレハンドロさんが初来日し、
マヤ暦は2012年で終わることはないと発表しました。
以来、数度に亘って来日、世界中で 「 マヤンカレンダー 」の過ちと
真実の 「 マヤ暦 」を説いて回っています。
また地元のメキシコやグァテマラでは、
「 13バクトゥーン 13アハウの日 = 2012年12月21日 」
を観光に利用していますが、
グァテマラのマヤの末裔の方たちが
偽りや曲解、民族伝承を利得に結び付けようとするのを非難する
マヤ文化への冒涜だ
と、世界終末説を観光振興に結び付けようとする同国政府や観光業界を批判したと報じられています。( 時事通信 「 今年12月の世界終末説はうそ = マヤ団体が政府・観光業批判 - グアテマラ 」 )
マヤの考え方には、キリスト教的な終末論 ( ハルマゲドン ) はないのです。
アグエイアス夫妻の 「 マヤンカレンダー(13の月) 」とは、
1980年代にマヤ族の末裔の一人であるフンバツ・メンから得たマヤ先住民の情報や、
1950年代のマヤ文明研究の権威:エリック・トンプソンの文献、
そして彼自身のチャネリング情報などを併せて創り出した独自の暦です。
つまり「 マヤ暦 」そのものではないということにまず着目する必要があります。
※ 先に話を進めるにあたって、
アグエイアス夫妻の 「 マヤンカレンダー = アグエイアス・カレンダー 」 と
本来の 「 マヤ暦 」 は別物であるという観点から
以降、名称もそれぞれ区別して記します。
マヤ文明は、16世紀、スペインの侵略によって滅びます。
コロンブスに始まる大航海時代です。(1492年、新大陸発見)
1562年7月、司祭ディエゴ・デ・ランダは、「 異教徒 」 マヤの文明を破壊し尽くします。
1562年というと、日本では織田信長が画期的な鉄砲戦術を生み出した桶狭間の戦いで今川義元を破った2年後、松平元康 ( 後の徳川家康 ) と清洲同盟 ( 織徳同盟 ) を結んだ年です。
アメリカ大陸にはスペイン国王直下のカトリック修道会 : フランシスコ会が、アジアにはバチカン別働隊の修道会 : イエズス会のフランシスコ・ザビエルが進出し、やがてはイエズス会 : バレンチノ神父も絡んだ織田信長爆殺へと繋がって行きます。
また、マヤ文明を初めてひもといたエリック・トンプソン氏は、当時研究論文が一切なかったためランダ司祭の残した資料を基にマヤの末裔たちから聞いた話を加えてマヤ文字と文明の解読を行いましたが、
弾圧されたマヤの子孫たちが本当のことを話すことはありませんでした。
しかもトンプソン氏自身がキリスト教のハルマケドン文明史観からマヤ暦を解釈したため、
「 マヤンカレンダー 」はすでにこの時点からバイアスがかかっていたようです。
アグエイアス博士の 「 マヤンカレンダー 」 では7月26日を一年の起点と定めていますが、
これはトンプソン氏の解釈であり7月26日とは本当はマヤでは農業をするにあたっての重要な日であり、
マヤの元旦ではありません。 本当のマヤの暦の基点は春分の日の後の最初の満月の日とされています。
先にも書いたように、マヤの考え方には、キリスト教的な終末論 ( ハルマゲドン ) はありません。
最古のマヤ暦発見!
マヤ暦はあと5000年ある!
また、今年の5月11日には、
米ボストン大学などの研究チームが、ガテマラにある9世紀初期のマヤ文明遺跡の壁画に、
月や惑星の周期を計算したマヤ最古のカレンダーがあるのを発見し、
11日付の「 American Science 」に発表しました。( 産経 iZa! )
「 2012年人類滅亡説 」がまことしやかに流布しているが、
精査したところ、終末を示すような計算結果は見当たらなかったという。
マヤ最古のカレンダーを精査した研究チームは
「 逆に、世界には7000年は先があると考えていたようだ 」
としています。
この発見によって
「 マヤン・カレンダー = ホセ・アグエイアス・カレンダー 」
の2012年12月でマヤ暦が終わると云う戯言(たわごと)は完全に息の根を止められたことになりました。
nueq lab
http://nueq.exblog.jp/19693265/
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